地域に信頼される薬局作り~病院薬剤師の経験を活かす~

地域に信頼される薬局作り~病院薬剤師の経験を活かす~

病院薬剤師経験後に調剤薬局を開業された中田氏。病院薬剤師時代に習得した経験は薬剤業務だけにとどまず、チーム医療の業務を経て体系化し地域医療連携を推進した経験を持つ。これまでの取り組みから中田氏の今後の構想を伺った。

プロフィール
出身地 :青森県弘前市大学 東北薬科大学(現東北医科薬科大学)
研究内容 :微生物学部活 サッカー部
現職:株式会社LumeWorks 常務取締役 ハートフル薬局 薬局長
前職:新百合ヶ丘総合病院キャリア脳神経外科、外科、循環器内科、回復期病棟の担当薬剤師を経験。病院機能評価やISOの担当歴もあり。調剤薬局勤務時は薬局長として管理職勤務。その際に在宅業務も行う。

薬剤師になろうとおもった理由、背景を教えてください!


まとめられないくらい理由がいくつかあるのですが、大きく3つに分けられるかと思います。ずばり、アミノ酸、友達、やりがいの3つになりますね!

なるほど… 理由がユニークですね。。アミノ酸ってまず気になります笑

アミノ酸についてですが、こちらは私が中学、高校と陸上部で陸上競技に勤しんでいたときに遡ります。当時陸上部で割と真剣に競技に取り込んでいたので、その時に栄養にかなりこだわっていました。口にするスポーツドリンクから、栄養食品まで。。商品に必ず書かれている栄養成分表示をすかさず確認して、体に良いか、悪いかの善し悪しを判断してました。

とうとう最後に辿り着いたのがスポーツ用のプロテイン。当時はアミノ酸が含まれた商品も流行っていたこともあり、アミノ酸の含有量から、どのバリン、ロイシン、イソロイシン・・・何がどれだけ入っているかを見てましたね。この興味がどんどん生体や生理学に派生していったことを思い出します。

スポーツから薬学に興味が移る流れは独特ですね!

そうですね。実はお恥ずかしい話、あれだけアミノ酸で盛り上がったのですが、高校受験の直前まで薬剤師という選択肢はありませんでした。健康に関する仕事にはかなり興味を持っていたのですが、リハビリ師や、放射線技師の話を聞いていたこともあり、薬剤師というキーワードが頭になく、概ねリハビリ師、放射線技師になろうと進路をかためていました。

受験の少しの前のタイミングで仲の良かった友人が、薬剤師の大学を目指すという言葉が気になり、薬剤師について調べ、そのままの勢いで受験勉強に突入。ドタバタでしたが薬学部に合格することができました。

入学後、薬剤師に必要な勉強を鬼のように勉強し、進路のところでは製薬会社か、薬剤師で少し迷うところがありましたね。製薬会社のMRも考えていたのですが、学生時代に勉強していたことが活きるフィールド、患者さんと直接接することで直接的な医療貢献がしたいという思いから、最後は病院薬剤師一択で進路をかためました。

薬剤師としてどのような仕事をしていますか?


前職、現職が業務内容が異なるので、前職と現職の二つに分けてお話しますね。

前職では病棟薬剤師に従事し、患者さんが入院して退院するまでフォローするお仕事をしていました。また仕事の性質上、Drだけでなく、看護師さん、ケアマネさん等々との連携が多いお仕事ということもあり、薬剤師業務Drが知り得る知見以外をかなりインプットすることができたかなと思います。

一方、現職では調剤薬局の運営に従事しています。調剤に来られる患者さんへの投薬や、今では在宅往診といった形で、薬局内にとどまらず、在宅での療養ニーズ拡大に応じた、経営戦略を実行しています。

在宅薬剤師業務にはどのように携わるようになりましたか?


前職時の門前が総合病院だったということもあり、提携する包括センターのケアマネジャーと連携しながら在宅業務を行うようになったことが経緯となります。前職で勤めていた薬局がチェーンということもあり、本部からの方針で在宅を促進する背景がありまして。当時のエリアマネージャーと連携し、他職種の在宅医療に関する勉強会に参加し、連携をはかりながら体制化を進めました。

在宅薬剤師のやりがいを教えてください

薬局で投薬する患者さんと接する時間が長くなるので、Drには言えない不安を私に漏らしてくれるというときに、やりがいを感じます。信頼関係が構築されると「先生には言ってないんだけど、、、」と色々相談されるようになります。

そういった患者さんを健康面でサポートできるパートナーという共通認識が醸成されてくると、患者さんのコンプライアンスも良くなったり、それに伴い症状が改善されたりと良い影響が出てきます。

不必要と思われる薬については、薬剤削除申請等も行うことができるので、そうした内容を報告書の中に記載し、Drと連携を図りながら在宅で療養されている患者さんにかなり深い形で接する経験は調剤とはまた違うやりがいを感じることができます。

今後の目指すところは


今後は今の調剤薬局でも今後在宅訪問を強化していきたいと思っています。現状はなかなかそこのところの体制が整えられていないのですが、これから在宅でも対応できるような人材が整えば、すぐにでも着手したいと思っています。病院薬剤師時代のチーム医療で得た経験を活かし、地域に信頼される薬局作りを意識していきたいと思います。

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